２０００年の世紀末に入手したなんとも不思議なレンズは、しっかりとした耐ショック・ケースに入っていた。このケースは閉じると昔懐かしい「テレビ修理」のおじさんが持っていた工具ケースに酷似していて、買った後入った Subway （ホットドッグ屋さん）では、私は年末も忙しい電気工事のおっさんに見えていたのだろうと思う。

レンズそのものは周知の Tamron SP 60-300/f3.8-5.4 と同じもので付属のフードも同じものである。左の写真で開いている□部分には何が入っていたのだろう？

つまりこれは、上記のレンズの焦点調整を下部のハンドグリップに付属したトリガーで行う為の特殊なレンズであることがわかる。

Ｒ７に装着。シャッター・ボタンを右手で操作するために、肝心のフォーカシングは左手でやる必要がある。が、慣れると快適に操作できる。疑似ＡＦ感覚とでも言えるのだろうか近年の日本では見られなくなった、その大層な仕掛けは感動物である。

East meets West とか口ずさんでしまう。

幸いな事に、Adaptall II 対応であるから、古今東西の色々なカメラに装着可能である。

しかし、Adaptall というメカニズムは素敵である！