| どれほど多くのマニュアル Nikon ファンが、Nikon の実質的マニュアル最終機である F3 終焉のニュースを悲しんだことであろうか？この世に神は存在せず、いや仮に存在していたとしても、その至上のほほ笑みは哀れな マニュアル Nikon ファンに向けられたのではなく、AF の雄 F5, F100 いやそれよりもデジタル一眼の新鋭達に向けられていると感じ、呪ったのはごく最近の事である。が、しかし、、女神ではなく Nikon 様は、広く周く、僅かながら生息するマイノリティにも息をつける機種を残しておいてくれたのである。
な〜んだ、FE2 の再来かよ〜と思ったのも束の間、そのシャッター・ユニットのスペックを見て、歓声を上げたのは筆者だけではあるまい。なんと、フルにハイブリッドなのである。低速域から最高速まで、２系統のシャッターが装備されている、つまり電池があれば絞り優先の AE 機及びマニュアル機として、電池が無ければ、機械式シャッターのマニュアル機として使用が可能なのである。
ちょっと安っぽい作りとか、相変わらず分割巻き上げが出来ないとか、自慢の指針式露出計は、バックが暗いと使い憎いとか、、AE ロックがシャッター・ボタン半押しで出来ないとか、、、そういった文句を言うのは止めて、、Nikon 様からのおそらく最後の贈り物を「愉しんで」みたいものである。
カメラの完成度は高く、Nikon の製造ラインでも「細々」と作られているであろうこの機体を慈しむことが出来るのは、誠に僥倖、、、いや奇跡かもしれない。
願わくは、Ｒライカのマニュアル機復活に「貢献」してくれたりすると、もう殆ど神格化してしまいそうなのであるが、、、、？
（２２／０８／２００３）
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