MD-2 Motor Drive for F2 :

Nikon F は、確かに名機であった、が、しかし、事モータードライブ仕様に関しては、１台、１台の調子に合わせるために Nikon での別途調整を必要とし、「完全互換」とは言えなかった。実際に互換を達成したのはこの F2 からである。筆者のこの F2 は、1973年に新品で購入した機体であるが、モードラ (MD-2) は、2003年８月１９日に購入した中古品である。で、家に帰って合わせてみると、、、おぉ、、動く、、しかも完璧に。まさに 30年の星霜を経て、歴史的邂逅である。これが離れ離れになっていた親子だったりすると、新聞その他に取り上げられて、テレビのインタビューなんかがあったりするのだろうが、「儀式」は、静かにアタシの自宅で執り行われたが、、、感動的であった。本来、再会というものは、文学的表現の世界とは無縁で、静かで重いものなのである。

ちょっと疳高い、モーターの音を聞いていると、自分がこのカメラ（機体）を入手して「わくわく」していた頃の記憶がよみがえる。そう、、30年前の遠い記憶。カメラ趣味の醍醐味である。
1) カメラ裏蓋開閉用レバー、2) ボタンを押しながらレバーを倒すと巻き戻しが始まる。巻き戻しはシャッター・リリースを押すことによって終了。巻き戻す際には、6) のフィルム・カウンター・リリース・スライドを操作して、フィルム・カウンター8) を S 位置にあらかじめ戻しておく必要がある。3) シャッター・リリース時及び巻き戻し終了時に点灯する。4) カメラ本体固定用ネジ。5) コマ速変更ノブ、連続してシャッターを切る場合、それぞれの位置で使用。緑の数字は使用下限シャッター速度である。6) 前述のフィルム・カウンター・リリース・スライド。7) フィルム・カウンター矯正ノブ。8) フィルム・カウンター S から始まり、36 → 0 への逆算式。