Motor Drive MF :

キヤノン（旧）Ｆ−１用に開発されたモータードライブＭＦは、当初発売されたモータードライブＭＤを改良し、電池ボックスを内蔵したグリップを装備することによって、その取り扱いを容易にした。このグリップは底面のネジによって取り外しが可能で、このグリップとモータードライブＭＦ本体をコードで結ぶことによってリモート・コントロールが可能となり、さらにフィルム・チェンバー２５０装備時の利便性（？）が増した。また、外部電源供給接点が追加され、サーボＥＥファインダー等への直接電源供給が可能となり、ハンドリングが楽になった。各部は剛性に優れ、「カッチリ」とした操作感を楽しむことが出来る。まるで、鋼鉄製の積み木のようである。

モータードライブＭＦ裏面。コマ速切換が可能で、１コマ撮り（Ｓ）の場合にはシャッター・スピードの設定が、１秒〜１／２０００秒の範囲となり、連続撮り（Ｃ）の場合には、１／６０秒〜１／２０００秒が使用可能範囲となる。基本的な設定は、後のＮｅｗＦ−１用モードラと大差ない。

カメラにセットしてみると、電源部を兼ねたグリップが大きく、洗練とは程遠いが、操作感は安定したものである。但し、大変重い！また、作動させた時には、ダイナミックな感触が楽しめるとも言える。