Sharan IIIf :

豆カメラというカメラのジャンルが存在し、それらを専門に収集されている方々がいらっしゃる。

私は、収集もなにもしていなかったが、思いがけず、昨年(2000年)のクリスマスに頂戴したのが、写真右の Sharan IIIf である。ミノックスのフィルムを使い、固定焦点、固定速度ながらも、ちゃんと撮影ができる。ある種の「キワモノ」なのかもしれないが、その作りはしっかりとしており、たんに「おもちゃ」ではないのが実機を手にした第一印象であった。

家にあった昭和30年代(?)の豆カメラと並べてみると若干サイズが大きいとはいえ、凝縮されたその姿には驚いてしまう。お約束なので、煙草を置いて、その「小ささ」を強調してある。嫌煙権運動のさなか、「煙草を?」と思われた読者の方、ごめんなさい。

バルナック・タイプのライカが登場した時は、大型の4×5というのが写真機器であったわけだから、バルナック・ライカでさえも当時としては、豆カメラだったのだろう。

海外でも人気と聞く。ライカ社も目をつけたのか、Minox ブランドで売っている。