今月号（２０００年７月）のアサヒカメラを見ていて、とあるカメラ店の広告に目が止まった。そこには、

「正規品の場合は日本国内での保証修理及び有償修理が受けられます。（注：並行品の場合は、有償でも国内での修理は受けられません）」（原文のまま） と書いてある。日本国内での保証修理に関する「くだり」は、納得するにしても有償修理に関してさえ、このような「縛り」があるのに疑問を感じ、早速調べてみることにした。 以下は、電話による取材の内容をまとめたものである。 １）上記の趣旨が適用されるのは、「現行品」である。つまり、現行品として販売されているボディ及びカメラに対してということである。（現行品ではない後期型のＭ６にも範囲を広げて適用する意向もあるようだが、現時点では未定。）正規保証の無い旧機種、旧レンズに関しては、国内での有償修理は可能。 ２）正規品とは、海外を含め、ライカ社が正規代理店と認めた会社経由（ライカ社のホームページに記載）で購入したもので、国内という限定では無い。但し、正規保証書の提示が必要となる。 ３）並行品等正規保証書の無い物の修理（現行機種、現行レンズ）は、所謂ドイツ送りでの有償修理となる。 ４）上記１）〜３）は、ライカ社の意向である。ライカ社としては現行機種の完全なメンテナンスには巷間言われる、「名人芸」での対応は難しく、コンピューター、専用測定機器、専用工具、専用部品の供給があって初めて成立するものとの考えから修理に関しても厳密に対応をした。

また、余談ではあるが、現在の日本における新品正規品の価格設定は、ライカ社の意向に従ったもので、日本側での価格設定等の意向は入っていない。との事である。

例えば、Ｍ３のダブル・ストローク（１９５７年、購入店の保証無し）を日本で中古で買ったとすれば、これは「現行品」ではないから、有償修理が受けられる。Ｒ８の並行品（正規保証無し）を買った場合の故障の修理は、日本では受けられない。ドイツ送りとなる。Ｒ８（正規保証あり）を個人的に海外の正規代理店経由で買ったものの故障に関しては、日本でのメンテナンスが可能。ということになる。（注：海外の正規保証が、日本の正規保証との関わりで、同等かどうかについては、検証していません。）

○○本修理に関して、直近（２００１年２月）にＲＬＦＣ会員の方からの情報では、並行品に関し、有償修理となるものの現行品の修理が可能となった。日本側の関係先の努力の賜物と評価したい。（もう一息、、、頑張ってネ！）○○

ＲＬＦＣとして、コメントする立場には無いが、海外正規品と国内正規品の価格差についてライカ社の意向は、聞いてみたい気がする。

少なくとも、国内での有償修理が可能な、「現行品」ではない、Ｒ７。(^^;ゞ

レンズもＲＯＭ無し３カムなので、「現行品」ではないのかな？(^0^)/